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子宮筋腫とは 子宮の筋肉にできた良性の腫瘍
成人女性4人にひとりは持っていると言われている
種類 子宮の外側に出っ張る奬膜下筋腫、子宮の壁の中に出来る筋層内筋腫、子宮の内側に突き出す粘膜下筋腫 
大きさや場所によって症状の程度や妊娠・出産への影響も違う
診断 基本的には内診や超音波診断、血液検査で行う 必要に応じてCTやMRI 時に子宮鏡、腹腔鏡検査
治療法 日常生活に大きな支障がなく他の臓器にも影響がでていない場合は定期検診を受けつつ経過観察
貧血があれば鉄剤を、痛みや便秘、うっ血をとるために漢方薬を使用したりする
症状を緩和し、悪化させないために生活を改善する”生活療法”も有効
閉経を迎えれば筋腫は育たなくなるので卵巣ホルモンの分泌を抑える薬やピルで症状を抑えつつ
筋腫を持ったまま閉経まで逃げ込む方法もある
手術は筋腫の部分だけとる核出手術と子宮を全部とる全摘手術の2つ
妊娠の可能性を残したい場合は核出手術になるが再発することもある
全滴手術は自分の健康や生活のために取るのがベストだと思ったときに行うべき
あせって決断しなくても、命に別状はありません
自分の健康状態、子供を持つかどうか、生活環境などトータルに考えて、信頼できる担当医とよく相談し、
最適な治療法、手術の必要性などを判断してください

                                  

深部静脈血栓症とは 足の表面ではなく、より深い部分にを流れている静脈が、血栓(血の塊)によって閉塞し、血液が下肢にたまり、うっ帯した状態
静脈が詰まる場合に最も問題になるのがこの血栓症で、症状はうっ帯の具合によって、全くない場合から、足のむくみ、痛み、激痛など色々な程度がある
原因 血管の壁に以上がある場合 動脈硬化、動脈の壁の炎症、外傷によって血栓が出来やすくなる
血流の変化 血液の流れが乱れたり緩やかになったり止まったりするところでは血栓ができやすい
血液成分の変化 遺伝的に血栓を説かす働きの悪い人、脱水などで血液が濃縮されていたり、他の病気が原因となったりする
病気や手術後のため長期間、ベッドから離れられない場合や妊娠中等による血液のうっ帯が原因となる
血栓塞栓症発症の
危険因子及び病態

動脈硬化 うっ血性心不全 悪性疾患 糖尿病 高脂血症 喫煙 ネフローゼ症候群 骨髄増殖性疾患血管延 
ホモシスチン尿症 本態性血小板血症 人工弁、血管置換 発作性夜間血色素尿症
 薬剤投与(経口避妊薬など)外傷、妊娠、手術

症状 動脈に血栓→臓器が酸素不足になり働きが悪くなる
静脈に血栓→充血、浮腫
静脈血栓を疑うべき症状はいくつかありますが、皮膚の色の異常や、はれや痛みが重要です。
皮膚は紫色か赤色になり、慢性になると色素が沈着して黒く見えます。
深い部分の静脈が詰まると、それから先に血液がうっ帯し、極端にはれ、しばしば、ふくらはぎがパンパンにはれて痛くなります
治療 血液が固まるのを防ぐ薬を使う「抗凝固療法」が中心です。
場合によって、血の塊を溶かす薬を用いたり、
(点滴 ヘパリン 経口 ワーファリンなど)
手術で血栓を摘出したりすることもあります。最重症では外科的治療が、中程度以下では薬剤が中心になりますが、いずれにしても早く治療をうけることが大切なのはいうまでもありません
溶解療法→半端に溶けると肺に飛ぶ危険性あり 強力なため脳出血を起こす可能性あり
抗凝固療法(経口薬)→服用中は妊娠不可能(催奇形性)
フィルター→使用中妊娠可能ただし子宮が大きくなるにつれて変形ゆがみずれが生じることあり取り外し式と一生埋め込み式がある
合併症 まれに静脈にあった血栓(血の塊)がはがれて、肺の動脈まで達したときには、肺動脈が詰まる「肺塞栓症」(最近有名なエコノミークラス症候群)が起こります。
詰まった場所によって症状はまったくない場合から、胸痛、呼吸困難、ショック、さらに突然死の原因になることもあります

小さい血栓がとぶ確率 10〜20% 大きい血栓がとぶ確率 2% ぐらい
予防 静脈血栓症とわかった段階から、静脈の還流をよくするよう、「弾力ストッキング」をはいたり、時々、あお向けに寝て、足を天井に向けたりするのを根気よく続けることが大切です
                                                 
ワーファリンとは 心臓や血管の病気のある人で、血液が固まりやすい状態になることがあります。それを防ぐために、
ワーファリンという血液を固まりにくくするお薬を使うことがあります。
人によって血液の固まりやすさが違うため、血液の固まる時間を定期的に検査して、ワーファリンの適量を決めています。
ワーファリンは、決められた量を正しく守り、飲み忘れや飲み過ぎのないようにすることが大切です。
薬の中には、ワーファリンと一緒に飲むとワーファリンの作用を強めたり、逆に弱めたりするお薬もあります。
ワーファリンと一緒に飲むときに注意が必要なお薬として、例えば抗生物質や風邪薬、痛み止めの薬(アスピリン等)は作用を強めますが、逆にビタミンKの入った薬(グラケー、ケーワン等)は作用を弱めます。
他の病院でお薬をもらったり近くの薬局でお薬を買うときは、必ず「私はワーファリンを飲んでいます」と告げて、医師や薬剤師の指示に従ってください。
納豆、クロレラ、青汁はワーファリンの効果を弱めますので摂らないで下さい。

クロレラ、青汁は大量に含まれているビタミンKが、ワーファリンの効き目を打ち消してしまうためです。
納豆は含まれている納豆菌が、腸内で大量のビタミンKを作り出します。

ビタミンKを多く含んでいる緑黄色野菜や海藻類などは、通常食べる量は問題ありません。
食生活上、栄養学的にこれらは必要なのでバランス良く摂取してください。

アルコールは、ワーファリンの効果に影響があるため控えましょう。

喫煙は相互作用が明らかではありませんが、血液の流れが悪くなるため控えましょう。

打撲や打ち身などをしやすい運動は避けて下さい。
オートバイによる事故は頭を打撲しやすいので、高校生および大学生はオートバイには絶対に乗らないで下さい。

鼻を強くかまないで下さい。

歯磨きはやさしくみがいて下さい。

刃物などを使用する時(髭剃りなど)は、出血しないよう注意して下さい。髭剃りは電気かみそりで。
歯の治療を受ける時は、必ずワーファリンを服用していることを歯科の先生に報告する。

ワーファリンは、胎児に影響をおよぼすことがあります。妊娠を希望される方は医師に相談してください。
                            

                                       

MRSAとは
(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
院内感染
これはブドウ球菌に対して抗菌力の弱い抗性物質の濫用により生じた多剤耐性の黄色ブドウ球菌を指している。
この菌は他菌との共存性は弱いが、易感染性患者にとって治療することが難しい感染症を引き起こす可能性を有している。
MRSA感染症の特徴は、表層感染の場合は、一般的には予後は良いが、深部感染では、多くの抗生物質が無効な例に遭遇することがある。
したがって、有効な治療と合わせて、次の基本的な対策を十分に行う必要がある。

定着者(保菌者)あるいは感染者によって院内へ持ち込まれたMRSAや抗生剤投与によって院内で
MSSA(メチシリン感受性黄色ブドウ球菌)からMRSAへと変異した株が、患者から直接あるいは医療従事者や使用物品を含む環境を介して、患者・医療従事者に接触感染を生じる。院内感染の場合これら感染の経路の中で特に医療従事者の手指を介しての伝播が多いとされている。
抗生物質の適正な使用、すなわち、科学的評価に基づかない漫然とした濫用(使用期間、薬剤の種類ともに)を避ける。
MRSA深部感染が
発症しやすい宿主の状態
・老人、特に寝たきり老人    
・免疫不全状態にある患者(悪性腫瘍、糖尿病、ス テロイド投与中の患者など)          
・広範囲の熱傷患者、外傷患者   
・心臓外科手術患者   
・腹部大手術患者  
・IVH施行患者        
・気管内挿管による呼吸管理患者  
・広域ペニシリン、セフエム系抗生剤使用患者(特 に長期投与が問題となる)  
・未熟児、新生児、幼少児
VRSAとは
(バンコマイシン耐性
黄色ブドウ球菌)
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)による感染症の治療に用いるバンコマイシンという抗生物質に対する耐性を獲得した黄色ブドウ球菌(vancomycin-resistant Staphylococcus aureus :VRSA)の略です。
菌が検出されても必ずしも感染症とはいえません。
しかし,何かのはずみで特定の菌が増殖したり,異所性に菌検出がみられると問題です。

                                   

エコノミークラス症候群とは 足にできた血栓が肺に詰まる病気です
年末年始、海外旅行を考えている人は、ご用心!飛行機の座席から立ち上がって歩き始めたとたんに、胸が苦しくなって倒れてしまう病気「エコノミークラス症候群」に注意しましょう。これは、ふとももの付け根や膝の裏側の血流が抑えられて、足の静脈にできた血のかたまり(深部静脈血栓)が、立ち上がって歩き始めたときに血流に乗って肺に流れ着き、そこで血管を詰まらせてしまう病気です。正式には肺動脈血栓塞栓症といいます。呼吸困難から死に至ることも珍しくありません。成田空港だけでも年間に150 件ほど起きている恐ろしい病気です。一般に「エコノミークラス症候群」と呼ばれていますが、エコノミークラス以外の座席に座っていても、この病気になることがあります。また、飛行機以外の交通機関(列車、バスなど)でも同様なことが起こることから、最近では「旅行者血栓症」とも呼ばれています。

「長時間下肢を動かさずに座っていると、太腿の奥にある静脈に血のかたまり(深部静脈血栓) ができることがまれにあります。この血栓が怖いのは、歩いている間にその一部が血流に乗って肺にとび、
肺の血管を閉塞してしまうことです(肺塞栓)。当初、深部静脈血栓が航空機内のエコノミークラスの旅客から報告されたため、エコノミークラス症候群の名前で知られるようになりました。」
最近では海外で活躍している日本人サッカー選手がこの病気になっています。復帰して現役選手ですが時々つらそうです。

2004年10月23日に起きた新潟中越地震
避難生活を強いられている人たちの中から死亡者が出ました。
診断の結果、エコノミークラス症候群だったそうです。
車中で避難生活をしていた人。
ずっと同じ体勢で過ごし車の中で眠る。
そして女性ながらのトイレの問題で水分もあまりとらなかったそうです。(男性と違って女性はそこら辺で用を足すということはなかなか出来ないですからね)
車を降り身体を動かした瞬間、血栓が肺に飛び・・・そして最悪の結果になってしまったようです。

とても残念です。
今後私たちにも降りかかるであろう課題だと思います。

亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。
長時間の同じ姿勢と、部屋の空気の乾燥という2つの条件がそろえば、どんな場所であれ同じことです。
空調完備の先進的なオフィスの室内は乾燥しがちですから、「旅行者血栓症」に気をつけなければなりません。パソコンの前で長時間入力作業をしている人などはとくに注意が必要でしょう。
予防 足の運動・水分の補給・ゆったりとした服装・過度の飲酒を避ける
妊娠中、出産後、経口避妊薬を飲んでいる人、下肢静脈瘤のある人などは注意が必要です

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